LIFE導入に関する課題

【LIFE】について学ぼう
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課題もいくつか残っている

どういった課題があるのか

LIFEは介護現場の環境改善に大きな効果を発揮しますが、一方で課題も残っています。LIFEを導入したいと思っても、スタッフの業務負担が増えるため踏み出せない事業所も少なくありません。また、実際にどのような効果が見込めるのか理解が追いついていないケースも考えられます。以下に、具体的な課題を紹介します。

どういった課題があるのか

具体的な課題

LIFEにデータ提出する際にはある程度の手間がかかります。特に、介護記録や計画書を紙ベースで記録している場合や、現行の介護ソフトがLIFE未対応の場合は入力作業が大幅に増えます。スタッフは書類作成や介護ソフトへのデータ入力とは別に、LIFEへのデータ入力を行わなければなりません。その結果、業務負担が増えてしまいます。
また、介護現場でどのようにLIFEを活用すればいいのか分からないと考えている事業所も少なくないようです。法改正により科学的介護の推進が決まったため、データに基づいた介護の在り方の必要性を理解している事業所は多いです。しかし、実際にどのようにデータを分析し、業務に落とし込めばいいのかまでは理解していない事業所も少なからず存在します。適切な方法が分からないまま導入しても効果的に活用することができず、むしろ業務負担が増えるだけになってしまいます。
LIFEで得たデータはPDCAサイクルに組み込むことで真価を発揮しますが、具体的な介護サービスの内容については事業所ごとに異なります。そのため、事業所ごとに適した活用方法を理解していなければ効果がありません。事業所ごとに抱えている問題がある場合、LIFEを利用するにあたっての課題と同時に対応しなければならなくなるため、手一杯の状況に陥ります。

スタッフにかかる負担の大きさ

このように、LIFEに対応するためのノウハウや環境が不足している事業所があることも確かです。特に、規模の小さい事業所は苦労しているようです。スタッフの高齢化も進んでおり、訪問介護に至っては4人に1人が65歳以上で構成されています。そのため、ICTを活用できる人材が不足しているという課題もあります。現状、LIFEへデータ提出する際に半数以上の事業所が手入力で作業しています。手入力による作業は大きな負担となって現場のスタッフにのしかかります。事実、「LIFEの活用において課題だと感じる点」についてアンケートしたところ、半数以上の事業所で「手入力によるデータ提出作業の負担が大きい」といった回答がありました。期限内に提出している事業所であっても、56.4%の事業所では「時間外労働で対応している」と回答しています。

導入を検討している方へ